その106 RF50㎜ f1.8 stm vs EF70-200mm f4L IS II USM + ADAPTER EF-EOS R 0.71x 比較

 RF50㎜ f1.8 stmを天体写真や星景写真用に使えないかテストしてみました。フルサイズで使用した場合の最周辺は、酷いサジタルコマフレアが出てしまうのは承知していますが、R7と組み合わせてAPS-C域で使えるのではないかと期待していました。比較として標準域から中望遠用として使用している EF70-200mm f4L IS II USM に ADAPTER EF-EOS R 0.71xを組み合わせて比較しています(70㎜が49㎜ f2.8となる)。ZTF彗星を撮影したR5サブカメラとしてR7を赤道儀同架での撮影です。
1.EF70-200mm f4L IS II USM + ADAPTER EF-EOS R 0.71x at49mm(換算約80㎜)
日時  2023.1.22 03:07~05:07
場所  大分市
撮影条件:f2.8 180ec iso400 34枚

2.RF50mm F1.8 STM(換算80㎜)
日時  2023.1.31 02:53~05:25
場所  大分市
撮影条件:f2.8 120ec iso400 72枚


3.中央付近 右端がRF50mm F1.8 STM、中央EF70-200mm f4L IS II USM、参考として左端にRF135㎜(R5で撮影、 2.と同じ日に撮影したメインカメラ)


※100%等倍、135㎜は、彗星核の大きさに合わせて倍率調整した。
※中央の1.22のEF70-200mm f4L IS II USMで撮影したZTF彗星は、1.31撮影時より地球から遠いため彗星の大きさが小さい。

4.周辺部 右がRF50mm F1.8 STM、左がEF70-200mm f4L IS II USM

※200%比較

5.評価
中央付近での差は少ない。

周辺部は、RF50mm F1.8 STMは1段絞っていることもあり、鳥が羽を広げたようなサジタルコマフレアは緩和されているが、星が三角形のものが残る。EF70-200mm f4L IS II USMは、EF-EOS R 0.71xによりレンズ全面を開放F値で使用している。丸い星が楕円となるコマフレアが発生している。

どちらも満足できるレベルではないが、現時点でRFマウントには広角、標準域レンズでMTF曲線のSとMが泣き別れしていないレンズが用意されていない。ソニー機がうらやましい限り。

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